「おじいちゃん・おばあちゃん」
実は、今から2週間ほど前の9月9日、僕のおばあちゃんが倒れ、病院に緊急搬送されました。病院の先生に確認してもらったところ、左脳でかなり深刻な脳内出血が起きている、とのことでした。しかも、出血場所である左脳は、言語や認識などをつかさどる大切な部分。そこが損傷を受けたので、もう以前みたいに、喋ったり、生活したりすることが、非常に困難とのこと。あまりに突然すぎることで、僕は、受け入れすぎて、感情を通り越しました。今は、病院に入院してます。
徐々に、僕の中での理解が追いつくようになってきました。お見舞いに行くと、その顔から、様々なことが思い出せるのです。緊急搬送されたころより、だいぶ表情が良くなりました。ほっとしています。今の、その顔を見ると、普段と変わらない表情だなぁ、そんな感じです。
おばあちゃん
僕は、今は引っ越して別々に暮らしているけど、つい4か月ほど前までは、一緒に暮らしてたよね。その中でもおばあちゃんとはよくふざけあってちょっかい出したり、笑点を見て二人で爆笑したり、色々と楽しんでた。覚えてるかい?今思うと、その時間が、本当に貴重だったんだ。引っ越した後も、おじいちゃんと庭の木を切ったり片付けの手伝いに来てくれたっけ。そんな優しくて、面白いし、しかも料理は天下一品。おばあちゃんの育てた野菜、本当においしかったよ。時々けんかすることもあったけど、すぐに笑点見て笑ってたね。今でも覚えてるよ。爆笑する姿。それ見ると、僕まで笑っちゃうんだ。笑い、移りやすいからさ。僕は。楽しかったなぁ。後、よく歌を歌ってたよね。それも、歌手顔負けの歌声で。畑仕事も、本当に精を出して、野菜育ててたよね。そんな姿も思い出すよ。
今は、病院のベッドで横になってるよね。あの頃のおばあちゃんが、今のおばあちゃんの姿を見たら、なんて思うのかしらね。きっと、「畑行かなきゃ」とか言うと思うよ(笑)。もし、今ここでこの状態から以前みたいに、一瞬にして戻ったら、「あ、お片付けしなきゃ。今日の夕飯何がいい?」とか言ったりして(笑)。お見舞いに行った時、あんまり声かけられなくてごめんね。でも、本当はたくさん語りたいんだ。だからこそ、ここで語るよ。確かに、おばあちゃんが倒れて、もう以前のように楽しめないのは、とっても悲しいし...辛いし...寂しいよ。でも、おばあちゃんはそれだけ、本当にいろいろなことをこなしてたよね。もう休んでいいんだよ。ゆっくり休んでね。また、お見舞い行くよ。その時は、たくさん話そうね!もう以前みたいに、言葉で笑ったり、おしゃべりしたり、行動したりできないかもだけど、それでも体が善くなることを、願ってるよ。待ってるね!